June 2009
May 2009
April 2009
March 2009
February 2009


November 2008
March 2008
February 2008


June 2007


October 2006
May 2006


April 25, 2009
When sky tells you, Milano


April 23, 2009
Pinacoteca di Brera ミラノ ピナコテカ


人の、顔、顔、顔。
ピナコテカの絵画に彫り込まれた、たくさんの顔が、私の記憶を追いかけてくる。
たった一人の、仕舞われた記憶を、何百人が、一度に引っ掻き回して、引っぱり合って、蜂の巣のよう。
どこに、どこに、どこに!
顔の大群は、私の記憶に、何を探している?

展示ホールのちょうど真ん中で、ぐるりと一周回転する、隙だらけの私の身体。
一瞬の間に、世紀を越えた顔の大群が、遠くから走り寄ってくる。
その速さといったら、もはや、足音もたたぬ駆け足で。私は、木偶の坊、されるがまま。

こわい気持ち、悲しい気持ち、うれしい気持ち、高ぶった気持ち、畏れ、驚き、敬い、痛み、生と死と永遠。
ピナコテカで真ん中に立つ私を取り囲んで、とりとめもなくつづく、顔のあとの顔のあとの顔に出会う、その間、私は、感情の通り道になる。
音をたてて、大量の感情が流れ込んでくる。
私は透明になり、ふと、その場に消えてしまう。
時間は、止まったように流れる。時が、私を避けて通る。
圧倒された私の身体を流れる、遠い血の音だけが、微かにすべての静止を否定する。
記憶は費やされ、蓄えを得る。

これらの顔は、存在していたということ。
画家の頭の中に、または実在したモデルの表情に、即ち、世界に。
彼らがそこに「居た」という強さが、私を追いやる。私の消失点をすら、遠く遠くへ設定する。
私が消えてゆく瞬間を記録するのは、イタリアの赤い太陽。
オレンジがスカイブルーにさよならを言う。
夕暮れ時に。

2009年4月23日(木)ピナコテカ(ブレラ美術館)にて

April 22, 2009
Baby in Milano | Memory of Tokyo


Photo by Enrico Ferrari Ardicini


Photos by Enrico Ferrari Ardicini, 2005

April 18, 2009
When things are familiar, Milano


April 12, 2009
Pavia : Eden & Ruins